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オニバスって知っていますか?
日本産オニバスは、「レッドデータブックあいち2009」で
絶滅危惧A類(ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種)、
国のレッドデータブックでも絶滅危惧類(絶滅の危険が増大している種)と
ランク付けされるなど、愛知県だけでなく全国的に自生地が激減し絶滅が危惧されています。
愛知県の日本産オニバスは、
数年前までは各地で野生種と栽培種の生存が確認されていましたが、
現在では東浦町が県内で唯一の生育地となってしまいました。
東浦町の飛山池で見られた野生種は、2009年より生育が確認されていないため、
現在では於大公園と周辺小学校で栽培されているだけとなっています。
今日は、そんなオニバスを観察するために
於大公園に行ってきました。
これが……オニバスだっ!!!
池の中に生えていたものを切り取って観察させていただきました。
このオニバスの大きさは直径123cm。
4年生の子どもたちと同じくらいの大きさがあり、
みんなびっくりしていました。
葉の表面にも、茎にも、花のまわりにもトゲがあり、
このトゲが「オニ(鬼)バス」の名前の由来だと教えてもらいました。
実際に触ってみると…これが本当に痛い!!!
「オニバス」と呼ばれるようになった理由を
子どもたち自らの身体で体感しました。
そのほかにも、
どうして水に浮くことができるのか、
咲く花と咲かない花のちがい、
なぜ絶滅危惧種になってしまったのかなど
興味深いお話をたくさんしていただきました。
本やインターネットで調べるだけでは知らなかった
オニバスの姿をたくさん知ることができたとても楽しい観察会でした。